<フリー労働>の資本化について

2008年9月14日に行われた水嶋一憲さんのレクチャーの中で、「一般にウェブ2.0と呼ばれるものが呈示する経済モデルは、ユーザーたちの自発的な恊働や非物質的な<フリー労働>を資本化することをその基盤としている。(中略)いまや誰もがその<プレイ=労働>によって潜在的に諸種の価値を生み出している。」とありました。

ドゥルーズの『記号と事件』の中で、ガタリが某精神分析会で「精神分析を受ける人も、精神分析家と同じように、支払いを受けるべきである。」と提案し、またゴダールがテレビに出演したとき「テレビの視聴者に金を払わせるかわりに視聴者に金を払ってみてはどうか、視聴者だって立派に労働を提供しているわけだし、公共に奉仕していることに変わりないではないか。」と語ったとあるように、高度資本主義社会ではウェブに関わらず、あらゆる消費行動がひとつの労働形態になり得ます。

毛利さんの応答にあったように「ベーシック・インカム」では「大きな政府」のようなものが必要で、結局、国家による再分配に頼ることになってしまいますが、市場の中でフリー労働や消費行為に対して賃金を支払うような仕組みを作ることができれば、保証所得としての役割を持つことができるのではないかと思います。

Tags: