国際自由メディア大学

【企画趣旨】

国際自由メディア大学を開校します。

「大学」といっても、一般に考えられている大学ではありません。かつて、ヨーゼフ・ボイスが作った「自由国際大学FIU」のように、この大学には教師も学生の区別もなく、入学試験も得られる資格も、学費もカリキュラムもキャンパスもありません。関心を共有する人が集まって、対話型の知識を積み上げていくことがこの大学の目的です。

ここで私たちが共有したい関心とは、メディアと情報テクノロジー、そしてそれを使って表現したり、情報発信をしたりする方法を考えることです。

今日高度情報社会と言われますが、実際のところ多くのメディアや情報は、資本と国家を中心とした権力の下に集中しています。その結果として、リアルな情報を発信したり、入手したりすることがますます難しくなっています。

国際自由メディア大学は、本当の意味でメディアを解放(フリーに)することを目指します。

ここでいう「フリー」ということばには二つの意味が含まれています。

ひとつは、「自由」ということです。だれもが「自由」にメディアにアクセスすることができ、自由に表現や発信できるようになること。既存のメディアはどうしても、既存の情報流通になんらかのかたちで巻き込まれているので、自律したメディアのあり方を考えるのは急務です。

第二に、そのメディアが「無料」であることです。現在の情報資本主義の経済の下では、ありとあらゆるものが商品に変えられ、欲望や想像力さえも資本の流れに沿って再編され、本来人間が持っている創造力が根こそぎ奪われようとしています。国際自由メディア大学は、メディアの解放を通じて新しい社会や経済のあり方を模索します。

すでに世界を見渡せば、こうした試みはいろいろな形で行われています。

特に私たちが関心を持っているのは、コンピュータとインターネットの世界で広がっている新しいエコノミーのあり方です。LINUXに代表されるフリーソフトはその代表的な例ですが、情報をフリーにして、みんなで共有し、知識を発展させていく方法は、いろいろな形で広がっているようです。

とりわけ国際自由メディア大学が現在参考にしようとしているのは、ヨーロッパを中心に広がっているフリーメディアの運動です。フリーメディアは、中古のパソコンを無料で譲り受け、LINUX系のフリーソフトを用いることで、自由で、無料のコンピュータとインターネット環境を作ろうという運動です。近年では、OSだけではなく、グラフィックやデザイン、音楽などのアプリケーションも充実してきたので、アーティストや表現者の間でも急速にフリーメディアが広がってきています。またこうしたフリーメディアを、経済的な格差に根ざした情報格差を解消するためのツールとしようという社会運動も盛んになってきました。

国際自由メディア大学は、こうしたフリーメディアなどの運動と連動しつつ、私たちの時代の新しいメディアと表現のあり方を具体的に構築することを目指します。また将来的にはメディアだけではなく、広い意味での自律した文化経済活動をいろいろな領域で発展させることができればと考えています。

【具体的な活動】

(1)定期的な学習会

■LINUX(UBUNTU)をOSとしたアプリケーションの使い方の学習

■コンピュータを用いたアート作品の制作

■国内外のフリーメディア運動や関連プロジェクトとの交流

(2)情報発信

■ウェブによる情報の発信

■成果物を使った展覧会や報告会

■関連プロジェクトとの国際ネットワークづくり

【スケジュール】

2008年5月30日(金)20:00-22:00
設立イベント:
趣旨説明、海外のフリーメディアの動向の紹介、パーティ、参加者の募集

2008年6月-12月
第1期 活動開始
隔週(金曜日)の学習会

【事務局】

アートカフェ
160-0022 東京都 新宿区 新宿3丁目 1-32 新宿ビル3-3号(蕎麦屋と串焼き屋の間の階段ヲ上ル 3F)
TEL:03-6421-2622(金曜夜間のみ)
MAP:http://shinjyuku.artcafe.jp/modules/mygmap/

【発起人】

上岡誠二、毛利嘉孝、賞雅曜哲、 吉田みさと、清水知子、玉川博章、水嶋一憲、毛原大樹、高松真平、長谷川仁美 (2008年8月現在)

【協力】

コジマラジオ